ダンスのフォーメーションの作り方:手順で学ぶ実践ガイド

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フォーメーションとは、グループが舞台の上に描く形のことです。円、ライン、ディアゴナル、V 字、ひし形。うまく組み立てられたフォーメーションは客席の視線を導き、振付に力を与えます。逆に考えが足りないと、渋滞が起きてダンサーが隠れてしまいます。ここでは、現場で実際に使われている基本の形、それらをつないでいくための手法、そして舞台に立つ前に確かめるための具体的な方法を紹介します。

基本のフォーメーション:形の語彙

グループダンスで定番となるフォーメーションは、いずれも幾何学的な形です。円、四角、ひし形、三角形、ライン、星形、十字、そしてディアゴナル。これらは振付の構成論でいう「空間の関係」に属していて、その隣には、グルーピング(ソロ、デュオ、トリオ、グループ全体)と、空間の使い方(ダンサーを詰めるか散らすか、中央か舞台奥か、上手か下手か)が並びます。つまりフォーメーションを選ぶとは、グループの描く形と、小さなまとまりの大きさと、舞台のどのエリアを使うかを、同時に決めることなのです。

ディアゴナルはとくに注目に値します。奥行きと動きの感じを生み、視覚的に面白いラインを作り、ダンサー同士が隠れ合う危険を減らしてくれるからです。とても躍動的な変化形が、わずかに傾けた斜めのラインです。ジャズやヒップホップのルーティンでよく見かけるもので、客席の視線を舞台の端から端へ運びます。「X」のフォーメーションは、四つの先端と中央にダンサーを置いて、クライマックスや聞かせどころを際立たせます。V 字(またはピラミッド)は先端のダンサーへ視線を集めます。そこに立つのは、舞台前方の中央に置かれたソリストであることが多いでしょう。

用語には注意が必要です。フォーメーションの名前の多くは(Flat W、Clustered Diamond、Starburst、Mini Hills など)スタジオのブログ発であって、公式な分類ではありません。ライン、コラム、ディアゴナル、円、ブロックまたは四角、V 字、ひし形、千鳥といった普遍的な形に絞って考え、凝った呼び名は単なる変化形として扱いましょう。この種の配置について「市松模様」と言われることがありますが、実際には千鳥(staggered)のラインのことです。列をずらして、誰もほかのダンサーの陰に隠れず、全員が客席から見えるようにする配置です。

組み立てとつなぎ:動かすための手法

フォーメーションが決まったら、それに命を吹き込むのは構成の手法です。ユニゾン、つまり全員がまったく同じことを同時に行う手法は、伝えたいことに力を与えます。カノンは同じシーケンスを使いながら、スタートをそろえません。ダンサーや小グループが一定のずれで順に入っていきます(たとえば 2 カウント、3 カウント、4 カウントごと)。目印になりつつ、一人ひとりの個性も残ります。カスケードはカノンと区別すべき手法で、ダンサーが入れ替わり立ち替わり、出入りを交互に繰り返していきます。動きが生まれ、空間の使い方に活気が出ます。

つなぎを豊かにする手法はほかにもあります。まず「離れて追いつく」。あるダンサーや小グループがユニゾンを離れ、シーケンスが進んだところへ「追いつき」、ふたたびユニゾンに戻ります。これによって、かえってユニゾンの効果が強まります。ポリフォニーでは、それぞれのダンサーが自由に入って自分のフレーズを好きなだけ繰り返し、また出ていきます。ルールは一つだけ、舞台を空にしないことです。アキュムレーション(積み重ね)は、動きに対して働かせることも(A、次に AB、次に ABC……)、ダンサーを少しずつ足していく形で働かせることもできます。グループ全員がずっと舞台にいる状態を避けられます。

作品全体を組み立てるには、いくつかの展開のしかたがあります。シナリオや物語(クラシックバレエのように、始まり・展開・終わりが直線的に進むもの)、問いと答え(ある動きの言葉が別の動きを呼ぶもの)、リフレインと詩節(歌のようにあるシーケンスが戻ってくるもの)、一つのテーマの変奏、あるいはマース・カニンガム流の偶然性。ダンサー同士の関係も考えてみてください。コントラスト(高いと低い、大きいと小さい、静止と動き)は「色合いを与え」、シンメトリー(左で行った動きを右で受ける)は、バランスと安定の印象を作ります。

舞台で位置をつかむ:舞台空間の語彙

フォーメーションを配置するには、舞台を説明するための共通の言葉が要ります。演劇から借りてきた言葉です。客席に座った観客から見て、右が上手(かみて)、左が下手(しもて)になります。フランス語圏ではこの二つを cour と jardin と呼び、17 世紀のチュイルリー宮殿に由来します。革命期に、王家にちなんだ呼び方(国王側、王妃側)が「庭園」と「中庭」に置き換えられました。これらの言葉はどこにいるかを表すものであって、フォーメーションではありません。空間の用語とグループの描く形を混同しないようにしましょう。

奥行きにも呼び名があります。舞台前方は舞台のうち客席にもっとも近い部分、舞台奥はその奥です。舞台前方へ向かうことを「降りる」、舞台奥へ向かうことを「上がる」と言う言語圏もあります。これらの動詞には具体的な由来があります。イタリア式の劇場では、奥行きを出して見やすくするために舞台が客席へ向かって傾けられていました。だからこそ舞台奥へ「上がり」、舞台前方へ「降りる」わけです。

この空間の文法は、そのままダンスに移し替えて、立ち位置と移動を考えるのに使えます。良い演出は、作品と音楽を引き立てこそすれ、それらと張り合ってはいけません。客席を引き込み、その焦点で遊び、振付を引き立てるのが役目です。もっとも確実な進め方は、まず狙いたい意図や感覚を決め、そのうえで、そのビジョンに仕える形で立ち位置を設計することです。その逆ではありません。

計画し、確かめ、調整する:仕事の進め方

リハーサルの前に、まず描きましょう。アメリカン・バレエ・シアターのバレエミストレス、Susan Jones は、各フォーメーションを真上から見た図として、X と O を使って描くことを勧めています。アメリカンフットボールのブロッキング図のようなものです。動線と間隔を目で確かめるために、小さな物を使う振付師もいます。コイン、チェスの駒、色つきの粘土などを並べて、経路とフォーメーション移動をマッピングし、色をそろえることで、ある姿勢を保ったときや、あるフォーメーションを取ったときの効果を見るのです。

舞台では床に目印をつけます。手前と奥に番号を振って幅を示し、奥行きには色のついた横線を引いておけば、ダンサー全員が自分の場所を把握できます。渋滞を洗い出すには、ロケッツのやり方を使いましょう。ステップを踏まずに、フォーメーションからフォーメーションへ、ルーティン全体を歩いて通すのです。この歩き通しによって、動線やタイミングの問題が見えてきます。急がないと間に合わないダンサーがいたら、タイミングを調整するか、つなぎのステップを足します。万能な間隔の数値はありません。舞台の寸法に合わせて調整し、歩いて確かめるのが基本です。

フォーメーションを変えるときは、押さえておきたい要点があります。高さに変化をつけること(立つ、膝をつく、跳ぶ)、移動を無理のないものにすること、立ち位置でソリストを引き立てること、シンメトリーとアシンメトリーのバランスを取ること、そして舞台全体を使って一か所に固まらないこと。Stancz のようなウェブツールを使えば、こうした立ち位置を 2D、3D、客席視点で配置して確認できるので、舞台での最初のリハーサルより前に、客席が実際に何を見るのかを見越せます。

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カノンとカスケードは何が違いますか?
カノンでは、ダンサー全員が同じシーケンスを行いますが、スタートをそろえません。一定のずれがあります(たとえば 2 カウント、3 カウント、4 カウントごとに一人ずつ入る、など)。カスケードでは、ダンサーが出入りを交互に繰り返しながら次々と続いていき、それぞれがフレーズを行って出ていきます。カノンは目印になり、一人ひとりの個性を残します。カスケードは動きを生み、空間の使い方に活気を与えます。この二つの言葉は、流派によって部分的に重なり合うこともあります。
千鳥のラインとは何ですか(「市松模様」のことですか)?
千鳥のライン(staggered)は、ダンサーを互い違いにずらした列に並べる配置で、誰もほかのダンサーの陰に隠れず、全員が客席から見えるようにするものです。「市松模様」のような配置と言われるとき、いちばん近いのがこのイメージです。公式な分類でその言葉が文字どおり使われているわけではありませんが、誰も隠さないように位置を交互にするという発想は、まさに千鳥そのものです。
上手と下手、舞台前方と舞台奥は、どういう意味ですか?
いずれも演劇から受け継がれた舞台の基準で、客席から見た呼び方です。上手は観客から見て右、下手は左になります。舞台前方は客席にもっとも近い部分、舞台奥は舞台の奥です。これらの言葉は舞台のどこにいるかを表すもので、フォーメーションではありません。ただし、立ち位置を言い表すには欠かせません。
フォーメーションの間でダンサー同士がぶつからないようにするには?
ステップを踏まずに、フォーメーションからフォーメーションへ、ルーティン全体を歩いて通してください(ロケッツのやり方)。この簡単な歩き通しだけで、動線とタイミングの問題が見えてきます。急がないと間に合わないダンサーがいたら、タイミングを調整するか、つなぎのステップを足します。一か所に固まらず舞台全体を使うことも意識しましょう。ディアゴナルや千鳥を選べば、ダンサー同士が隠れ合う危険も減ります。万能な数値の距離はありません。舞台の寸法に合わせて調整します。

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ライン、ディアゴナル、円、V 字、千鳥。グループダンスで実際に使われるフォーメーションと、その組み立て方、つなぎ方、本番前の確かめ方を解説します。

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