ダンスの立ち位置アプリ:ダンサーを舞台に配置する

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「ダンスの立ち位置アプリ」を探すというのは、はっきりした一つの問題を片づけたいということです。寸法のわかっている舞台の上で、誰が、いつ、どこに立つのか。ノートとラフなスケッチは、ダンサーが十人くらいまでなら十分に役目を果たします。それを超えると、実際の間隔も、一人ひとりが自分の位置に着くまでに使える時間も、もう読み取れません。この記事では、立ち位置アプリに何ができて、何ができないのか、そしてスタジオでの時間より長くかからないように使うにはどうすればいいのかを説明します。

ダンスの立ち位置アプリにできること

ダンスの立ち位置アプリは、実寸に合わせたステージにダンサーを置き、複数のフォーメーションを順につないでいくためのものです。ステップを描くわけではありません。床の上の立ち位置をフォーメーションごとに決めて、次のフォーメーションへの移り変わりを眺めます。振付の仕事のなかで、いちばん早く記憶から抜け落ちる部分であり、先回りして考えておかないとリハーサルの時間をいちばん食う部分でもあります。

市販されているアプリには、共通する土台の機能があります。ArrangeUs が挙げているのは、2D と 3D のビュー、音楽との同期、ダンサーのカスタマイズ(名前、色)、舞台の小道具の追加、フォーメーションごとのコメント、そして実際の会場を再現するための背景画像です。Choreographic のほうは、Play Store でフォーメーションとダンサーの立ち位置を計画するためのアプリとして紹介されていて、そこでは 10 万回を超えるダウンロードと、約 960 件のレビューで 4.5 の評価を集めています。

Stancz も同じ系統に属します。寸法を設定できるステージへのダンサーの配置、連続するフォーメーション、アニメーションで見せる移動、そして同じ場面を三通りの見方で確認できること。2D の真上からのビュー、3D ビュー、そして客席の位置から見たビューです。違いが出るのは主に使い方の入口で、Stancz はブラウザで動くためインストールが不要で、同じアカウントでつないだ端末ならどれでも振付を開けます。

まず舞台、ダンサーはそのあと

立ち位置は、実在の空間と結びつけて初めて意味を持ちます。どことも知れない一般的なステージに十二人のダンサーを置いても、何もわかりません。同じフォーメーションでも、劇場の舞台ならゆとりを持って収まり、公民館のホールのステージでは実行不可能になります。ですから立ち位置アプリで最初にやるべきことは、ダンサーを並べることではなく、舞台の寸法を入力することです。

舞台の位置の呼び方は演劇のものをそのまま使います。あいまいな「左」「右」で話すより、そのほうが確実です。横方向は上手(かみて)と下手(しもて)、奥行きは舞台前方と舞台奥です。上手と下手は客席から見た呼び方で、客席から舞台に向かって右が上手、左が下手になります。舞台に立って客席を向くと左右が入れ替わるので、覚え方の一つは、ピアノの鍵盤と同じように、客席から見て低い「下」が左、高い「上」が右と考えることです。アプリはこの目印を常に画面に出してくれます。伝達の行き違いがなくなるという意味で、これはいちばん実感しやすい効きどころの一つです。

密度については、公表された目安があります。Ausdance はダンスのための空間について、生徒一人あたり最低 6 平方メートル、理想は 9 平方メートルを推奨し、この数字はスタイルによって変わると付け加えています。サルサなら 4 平方メートルほどで足りる、といった具合です。この推奨が想定しているのは舞台ではなくレッスン用の空間ですが、振付が読み取れなくなる前に舞台が何人まで収まるのか迷ったとき、比べるための基準として役に立ちます。

移動:スケッチには映らない部分

紙の上に並べて描いた二つのフォーメーションは、いつ見ても両立しそうに見えます。問題になるのは二つのあいだの道のりで、それはどんなスケッチにも現れません。一人のダンサーが上手から下手へ舞台を横切るあいだに、三人が舞台奥へ下がっていけば、動線は三本と交差します。アニメーションなら一目でわかり、紙の上では見えません。

これらのアプリにアニメーションがあるのは、そのためです。見るのはフォーメーションではなく、移り変わりのほうです。そこで二つの問いが立ち、画面で片づくのは一方だけです。道は空いているか、そして時間は足りているか。前者は目で見えます。後者は、切り替えを音楽に合わせてみて初めて測れます。

一回ごとの移動の長さを細かく詰める作業が、準備をスタジオの現実に近づけます。音楽が四拍しかくれないのに八拍かかる移動は、画面の上なら数秒で見つかります。「どうもうまくいかない」と理由を探しながらリハーサルを一回まるごと使うのとは、まるで違います。

立ち位置をチームに伝える

振付師の頭のなかにしかない立ち位置は、ダンサーにとっては存在しないのと同じです。アプリがノートといちばんはっきり違ってくるのがここで、誰でもリハーサルの合間に確認できる、渡せるかたちのものが手に入ります。

共有のしかたはツールによって違います。ArrangeUs はファイルのやり取りで動きます。メッセージアプリやストレージサービスで振付を送り、受け取った側がアプリで開くという流れで、複数端末の同期とユーザーアカウントについては今後の予定として告知されている、と開発元は説明しています。Stancz はアカウントを持つウェブアプリなので、リンクで共有します。ダンサーは自分のブラウザで振付を開くだけで、何もインストールしません。

発表会をつくる講師にとっては、この違いが編集機能よりも効いてきます。三十家族にアプリをインストールしてもらうのは本物の障害です。リンクを一本送るのは、そうではありません。

立ち位置アプリにできないこと

守備範囲ははっきりさせておく必要があります。検索の場面でよく混同されるからです。ダンスの立ち位置アプリは、入会手続きも、レッスンのスケジュールも、請求も、出欠の管理も扱いません。それはスクールの管理ソフトの仕事で、まったく別の系統のツールです。

立ち位置アプリは、スタジオでの稽古の代わりにもなりません。準備をして、それを伝えるところまでが役目です。動きが正しいかどうかも、そのダンサーがテンポを保てるかどうかも教えてはくれません。開発元が挙げる効率面のメリットは、その開発元自身によるもので、独立した研究によるものではありません。証明された成果ではなく、想定された使い方として読むのが妥当です。

そして最後に、実際の舞台で確かめる手間を省けるアプリはありません。入力した寸法が大まかなこともあれば、袖幕が横幅を食うこともあり、大道具のせいで使える奥行きが縮むこともあります。画面は、無理のない計画を持ってリハーサルに入るためのものであって、リハーサルを省くためのものではありません。

機能の数ではなく、使い方で選ぶ

決めるには三つの問いで足ります。そのどれも機能の数の話ではありません。実際にどの端末で作業しますか。ダンサーを何人配置しますか。そして、誰に何を渡す必要がありますか。

使う端末だけで決まってしまうことも多くあります。ArrangeUs はモバイルを第一に設計されていて、Apple Silicon の Mac でも使え、ウェブ版については今後検討すると開発元が述べています。Windows では Android のエミュレータを介することになります。Stancz のようなウェブアプリなら、デスクトップのパソコンでもスマートフォンでも、ブラウザを開くだけで、インストールは要りません。

人数も効いてきますし、上限は公表されています。ArrangeUs は無料版で振付あたり 60 人まで、Premium で 100 人までとしていて、それより大人数の場合は問い合わせるよう案内しています。大人数の公演をつくるなら、始める前にここを確かめてください。悪いタイミングで気づくことになりがちな種類の制限です。

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ダンスの立ち位置アプリと振付ソフトは、何が違うのですか?
実際のところ違いはありません。同じ系統のツールを二通りの名前で呼んでいるだけです。「アプリ」はモバイルやウェブでの利用を、「ソフト」はパソコンにインストールするプログラムを思わせますが、役割は同じで、ダンサーを舞台に配置してフォーメーションをつないでいくことです。製品名に使われている言葉で判断しないでください。
無料で使えるダンスの立ち位置アプリはありますか?
はい、無料版を用意しているものがいくつかあり、制限の内容はそれぞれ違います。ArrangeUs はダウンロードと PDF の書き出しが無料で、無料版では振付あたり 60 人までとしています。Stancz は振付 3 件まで無料です。「無料」という表示ではなく、上限のほうを比べてください。各社の内容が実際に違ってくるのはそこです。
ダンサーを配置するのに、アプリのインストールは必要ですか?
いいえ、必ずしも必要ではありません。モバイル向けに作られていてストアからインストールするものもあれば、ブラウザで動いてインストールの要らないものもあります。ダンサーや家族に立ち位置を見てもらう必要があるなら、ウェブ版なら一人ひとりにインストールをお願いせずに済みます。
アプリには何人までダンサーを配置できますか?
ツールとプランによって変わります。ArrangeUs は振付あたり無料版で 60 人、Premium で 100 人としています。それを超える場合は開発元に問い合わせることになります。出演者全員を入力する前にこの上限を確かめてください。複数のグループが集まる発表会では特に大事です。
立ち位置アプリで入会手続きやレッスンのスケジュールも管理できますか?
いいえ。この二つは別々の系統のツールです。立ち位置アプリが受け持つのは舞台のほうで、立ち位置、フォーメーション、移動、そしてチームへの伝達です。入会手続き、レッスンのスケジュール、請求、生徒の管理は、ダンススクールの管理ソフトの領分になります。
ダンサー一人あたり、どれくらいの面積を見ておけばいいですか?
レッスン用の空間について、Ausdance は生徒一人あたり最低 6 平方メートル、理想は 9 平方メートルを推奨し、サルサのようなスタイルなら 4 平方メートルほどで足りると付け加えています。この推奨が想定しているのは舞台ではなくスタジオですが、その舞台がその人数を、見づらくならずに収められるかどうかを判断するための目安として役に立ちます。

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